乳酸菌のプロバイオティクス効果でむし歯予防
こんにちは。
名古屋市中村区千成通の「いわま歯科クリニック」です。
「腸内フローラ」といえば「それ、聞いたことがある!」という人が多いのではないでしょうか?
わたしたち人間の体内には、身体に良い働きをする善玉菌をはじめとする細菌がいます。
それらのバランスを良好に保つことで健康を維持できるというのが最先端医療として注目される「プロバイオティクス」の考え方です。
口内フローラのバランスを整えれば、むし歯や歯周病の予防ができます。
口内フローラを形成するのは、乳酸菌をはじめとする善玉菌、むし歯や歯周病の原因となる悪玉菌、そして、優勢な方へ姿を変える日和見菌です。
●悪玉菌が優勢になると日和見菌の加勢を受け、口内環境が悪化。つまり、むし歯や歯周病になりやすい。
●善玉菌が優勢になると、日和見菌が善玉菌に姿を変えるので、口内環境が改善される。つまり、むし歯や歯周病になりにくい。
口内フローラのバランスが変化することにより、むし歯や歯周病のリスクに大きな影響を及ぼすです。
こうしたフローラの作用を利用し、善玉菌を応援するために乳酸菌を送り込むのが、プロバイオティクス効果を活かしたむし歯や歯周病の予防法です。
わたしたち人間の口内にも存在する乳酸菌は、健康に役立つ働きをしてくれる善玉菌のひとつです。
乳酸菌を用いた予防法には、ビフィズス菌によるコレステロール値の緩和、高脂血症や糖尿病など生活習慣病の予防・改善をはじめ、R-1乳酸菌が免疫細胞を活性化させることによる感染症予防など、さまざまです。
そのなかでも、むし歯や歯周病の予防効果が注目されているのが、人間の母乳を由来とする乳酸菌「ロイテリ菌」です。
ロイテリ菌は、スウェーデンのノーベル生理学・医学賞の審査本部があるカロリンスカ医科大学で30年間に渡り研究されており、ばく大な臨床試験実績数をもつことで圧倒的な信頼を得ている、いわば「スーパー乳酸菌」。
世界的なプロバイオティクス企業であるバイオガイア社とのコラボレーションにより製品化され、世界100の国や地域で活用されています。
日本国内でも、ロイテリ菌配合のサプリメントやヨーグルトとして販売されているので、利用してみてはいかがでしょうか?
即効性が得られるものではないですが、継続することで、むし歯や歯周病になりにくい口内環境をつくっていきます。
これから乳酸菌のプロバイオティクスを習慣をつけて、むし歯や歯周病を予防しましょう。