子どもが虫歯になる意外な原因「ダラダラ食べ」
こんにちは。
名古屋市中村区千成通の「いわま歯科クリニック」です。
「子どもに、甘いお菓子をあまり食べさせないようにしているのに、むし歯になってしまった!どうして!?」そんなお悩みをもつ親御さんは、少なくないでしょう。
むし歯の原因=甘いお菓子というイメージがあるかもしれないのですが、実はそれよりも原因になりやすいのが「ダラダラ食べ」です。
食事の時間は決まっていたとしても、それ以外の時間に、ジュースやアメ玉などをいつも口に入れている状態になっていませんか?
飲み食いした「量」よりも、「常に口の中に飲食物がある」ことが、むし歯のリスクを高めているのです。
そんなに砂糖が入っていない印象がある野菜ジュースを、水やお茶の代わりに飲んでいるという状態も安全とはいえません。
飲み食いすると口内が酸性に傾き、表面のエナメル質からカルシウムやリンなどが溶け出すしくみになっています。これを脱灰といいます。
その後、唾液に中和されて徐々に元の状態に戻るのですが、これを再石灰化といいます。
この脱灰と再石灰化が正しく進むと問題ないのですが、いつもダラダラと飲み食いしていると、歯が溶ける脱灰の時間が長くなってしまうのです。
逆に、歯が元にもどる再石灰化の時間が短くなります。すると、どうなるでしょう?歯はだんだん弱くなってしまい、やがて穴があき、むし歯になってしまいます。
ダラダラ食べは、むし歯が悪化しやすい環境を作り出してしまうのです。
そうはいっても、子どもにはおやつが必要です。一度にたくさんの量を食べられないのですが、身体の成長のためには栄養を取る必要があります。
むし歯を予防しながら、おやつで栄養補給をするためには、どうすればいいでしょうか?
時間を決めることです。1日3回の食事プラス、午前10時のおやつ、午後3時のおやつ、という風に、食べる時間を決めます。
そして、おむすびやサンドイッチなど、きちんと栄養を取れるようなものを選ぶのがおすすめです。
子どものむし歯予防のために、ダラダラ食べはやめましょう。おやつは時間を決めてサッと食べ、食べ終わったら歯をみがく習慣をつけることが大切です。